2018-01-01から1年間の記事一覧
Inkscapeでepsを出力するとラスタライズされてしまい,ベクター画像の意味がなくなります.対処法を探していたら以下のリンクに助けられました. motchyの備忘録 InkscapeでEPSをエクスポートするときにラスタライズされてしまう時の対処ラスタライズされる…
何事も実際にやってみるのは大切です.経験することで直観が養われます.本記事は分散の大きさを感覚的に理解することが目的です.分散は平均とともに統計学で最初に習うものですから,定義を知っている人は多いでしょう,しかし,散布図を見て分散がどのく…
lectureとseminarの違いをOALD 8th edition*1で調べました. lecture a talk that is given to a group of people to teach them about a particular subject, often as part of a university or college course seminar a class at a university or college…
本稿ではベイズ統計の基本要素である真の分布,統計モデル,事前分布を説明し,真の分布のベイズ推測とは何かを説明します.参考書にしているのは渡辺(2012)*1,Watanabe(2018)*2および,渡辺澄夫先生の解説記事や講義資料です. 野外観測や実験等で我々…
統計学では真の分布(一般的に未知)からサンプルが生成されると考えます.分析者は統計モデルを構築し,その統計モデルとサンプルから真の分布を推測します.これが統計学における問題設定です*1.同じ統計モデルでも推測方法が違えば予測分布(推測された…
コミュニケーション重視の語学教育をするなら,なおさら文法を重視すべきであるという記事を書きました. y-tis.hatenablog.com本稿では外国語を使える能力とコミュニケーション能力は厳密には違うことを説明します.先の記事と同じく,コミュニケーション能…
あるとき大学の近くのお店で食事をしていると,こんな会話が聞こえてきました. 「ドイツ語の授業では文法ばかり教えられる.もっとコミュニケーションを重視しないと実践で使えない.」 文法を重視した語学教育への批判は昔からあります.コミュニケーショ…
ピントがあっていなかったり,ぶれていたりしても,光のさし方や加減で写真の全体の印象は変わります.もちろん構図もピントもよろしけば申し分ありません.光のさし方と加減がよいなと思っている写真をフォルダの中からいくつか取り上げました.ほとんどが…
一般に河川環境は同一河川内でも場所によって異なっています.例えば,ワンドのような淀んだ場所は水の入れ替えが少ないため,夏場は水温が高くなりがちです.一方で,湧水は夏場でも水温が低いのが特徴です.ワンドであっても湧水が豊富に供給されれば水温…
写真家の今森光彦氏の作品に『昆虫記』という作品があります. 今森氏の代表作といえるでしょう.昆虫記 (写真記シリーズ)作者: 今森光彦,遠藤勁出版社/メーカー: 福音館書店発売日: 1988/07/15メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 31回この商品を含むブロ…
ヒゲナガカワトビケラはトビケラ目ヒゲナガカワトビケラ科の昆虫です. 幼虫の時は水中生活をし,成虫になると陸上にでます.幼虫はこのような見た目です(暗くて見づらいかもしれません). 幼虫は礫の裏や隙間に網を張って固着巣をつくります.網に引っ掛…
Fortranの配列用組み込み関数の中にpack関数というものがあります.直観的に配列を扱うことができ,データをまとめたりする際に大変便利な関数ですpack関数は配列xの要素の内,条件を満たす要素(正確にはmaskで指定した論理型配列の成分が真である部分の要…
計算やデータ解析の結果を図にする時,私はeps形式で出力します. 図を文書に貼る時は,LaTeXならpdfに変換して貼り*1,MS-Wordではpngにして貼ります.図の変換にはPDF24を使うことが多いのですが,このソフトでepsをpngにするとA4サイズで出力されるため余…
ナベブタムシという水生昆虫をご存知でしょうか. カメムシ目ナベブタムシ科の水生昆虫で,こんな形をしています. 上が幼虫,下が成虫です. 成虫でも大きさは10 mm弱です.砂礫底で網を使えば採集できます. 名前が面白いので観察会などで名前を教えると喜…
Fortranのことばかり書いているので,今回は生き物について書こうと思います.今回の主役はカワヨシノボリ(学名Rhinogobius flumineus)です. ヨシノボリという種類の魚は他にも日本に生息しており,中には一度海に下って再び河川に戻ってくる種類もいます…
配列にデータ(生物の個体数や水位など)を格納して平均を求める場合,doループを使ってもよいですが,Fortranを使うなら配列用の組み込み手続きを活用したいものです.大きさ10の整数値配列xの成分を x(:) = (/1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10/) で与えます…
Fortranでは変数の型として 整数型 integer 実数型 real 倍精度実数型 double precision 複素数型 complex 倍精度複素数型 complex(kind(0d0)) 論理型 logical 文字型 character が使えます.今日の話題は論理型(logical)変数です.長い間これはどんな場合…
Fortranでは分岐処理にifとcaseがあります.条件分岐が三つ以上ある場合,if文では条件を満たすまで上から順にelse ifをたどるのに対し,case文では値の評価をした後,条件を満たすところにジャンプするため,分岐が多い場合にはcaseの方が速いそうです.私…
時間のかかる計算をするときには,少しでも計算が速くなるようにいろいろ工夫を施すのが普通です.いわゆるチューニングです. お手軽で効果の上がりやすい定番手法は 割り算を減らす(例:2で割る操作を0.5をかける操作に置き換える) 配列演算を利用する(…